「4,000万以上かかります」
住宅展示場でハウスメーカーの担当者にそう言われた瞬間、頭が真っ白になりました。
築35年の実家を二世帯住宅にリフォームしようと動き出したのに、いきなり4,000万超えという現実。リフォームを断念する一歩手前でした。
その後も地元の工務店と何ヶ月も打ち合わせを重ねた末に契約直前で「3,500万以上かかります」と告げられ、2回目の絶望。
それでも最終的には総額約3,300万円でフルリフォームを完成させることができました。
この記事では、二世帯リフォームを決断してから完成するまでの業者選びの苦労・2回の挫折・奇跡の出会い、そして住みながら半年間のリフォーム生活のリアルを全部まとめます。
📋 この記事でわかること
- 築35年の実家を二世帯リフォームした総額・費用分担の実例
- ハウスメーカー・工務店で2回挫折した業者選びの体験談
- 仮住まいなし・住みながら半年リフォームのリアル
- 完成後に感じた「やってよかった」と「後悔」
- これから二世帯リフォームを考える人へのアドバイス
なぜ二世帯リフォームを決断したのか
もともと我が家は本家の実家でした。祖父母の代から続く家で、部屋数は多いものの、使っていない居間や祖父母の部屋がそのままになっている状態。隣には祖父母が住んでいた家もありましたが、老朽化が進み何年も空き家のまま朽ち果てていました。
二世帯リフォームを決断した理由は大きく3つです。
①子どもが生まれ、親のサポートを受けながら育児をする環境を整えたかった
②空き部屋が多く土地がもったいない状態を解消したかった
③隣の祖父母宅が老朽化・倒壊リスクがあり、このまま放置できなかった
新築や別居も選択肢にありましたが、実家という資産を活かしながら快適な環境を作る方向で、二世帯リフォームへと舵を切りました。
リフォームの全体概要【費用・工期・範囲】
費用と費用分担
| 分担 | 金額 |
|---|---|
| リフォーム工事 負担 | 約2,900万円 |
| 追加工事 負担 | 約400万円 |
| 総額 | 約3,300万円 |
費用分担は、リフォーム工事全体を自分が、追加工事部分は親が出す形で折り合いをつけました。
工期と仮住まい
工期は約半年。仮住まいはなしで、住みながらの施工を選択しました。(詳しくは後述)
リフォームした範囲
今回のリフォーム範囲一覧
- 🏚️ 隣の祖父母宅を取り崩し → カーポートへ転換
- 🏠 物置小屋を新設 ※追加工事
- 🌿 庭をコンクリート&砂利へ変更
- 🍳 使っていない居間・祖父母の部屋 → 子世帯リビング+キッチンへ改造
- 🚿 水回り(お風呂・トイレ・洗面所)を移設・新設・追加
- 👕 ランドリールーム・ファミリークローゼットを新設
- 🛏️ 旧自室+父の書斎 → 子世帯寝室へ改造
- 🍳 親世帯キッチンを新設・内窓を追加
- 🏠 全室の壁紙も交換
- 🏠 外構・外壁も含む全面リフォーム
- etc
親世帯のリビングと寝室はほぼ手をつけていません。築35年でも親が丹念に掃除をしてくれていたおかげで、驚くほど綺麗な状態が保たれていたからです。これは仮住まいなしで施工できた大きな理由の一つでもあります。
業者選びで2回挫折した話【最大の山場】
二世帯リフォームで一番大変だったのは、間違いなく業者選びです。ここだけで数ヶ月を費やし、2回の絶望を経験しました。
第1の衝撃:ハウスメーカーに「4,000万以上」と言われた日
リフォームなんてしたことがないし、実家を建てた大工さんはすでに廃業。どうやって業者を探せばいいか分からないまま、とりあえず小田原の住宅展示場へ足を運びました。
家の規模とリフォーム内容を伝えると、担当者から返ってきた言葉は——
「ゆうに4,000万以上かかりますね」
ぶったまげました。この一言でリフォームを断念する一歩手前まで追い込まれましたね。あの衝撃は今でも忘れられません(ToT)/
第2の衝撃:地元工務店Aと何ヶ月も打ち合わせた末に…
ハウスメーカーを諦め、次は地元の工務店を探しました。小田原エリアで見つかったのは1店舗ほど。そこでリフォームの構想を一から練り直しました。
最初は「費用は2,000万円ほどで」と伝えていました。担当者は熱心で、何度も自宅に下見に来てくれ、間取りのプランを数回繰り返し、太陽光パネルの設置方法や種類まで丁寧に調べた資料を用意してくれました。
そして、「これで契約ですね」というタイミングで費用の話になった瞬間——
「3,500万以上かかります。追加費用もかかるでしょう」
しかもローンの利率も割に合わないものでした( ;∀;)「考えます」という言葉しか出ず、その場を後に。
何度も足を運び、練りに練ったプランがすべて水の泡——と思いかけましたが、ここで大事なことがあります。
💡 断った工務店の資料は絶対に持っておくべき
契約に至らなかったこの工務店が作ってくれた間取りプラン・太陽光の資料・設備の仕様書は、次の工務店との打ち合わせでそのまま活用できました。資料が揃っていたおかげで打ち合わせ期間が大幅に短縮。契約に至らなかった工務店も、無駄ではありませんでした。無料の範囲で受け取れる資料は、必ず手元に残しておきましょう。
奇跡の出会い:紹介でつながった足柄の工務店
また振り出しに戻ったと思っていたころ、ラッキーパンチが。
実は工務店1社では心もとないと思い、並行してもう1店舗だけ話を聞いていた小さな電気屋さん系のリフォーム店がありました。大規模リフォームは得意ではないとのことでしたが、「うちでは難しいので、協力している工務店を紹介します」と言ってもらえたのです。
その紹介先が、足柄エリアの工務店。名の知れた企業の店舗リフォームなども手がける実力派でした。担当してくれた方がとにかくやる気があり、相談を気前よく受けてくれる、信頼感抜群の人でした。
前の工務店の資料をそのまま持ち込んで提示したところ、「この内容をもとにやってみましょう」と快く引き受けてくれました。提示金額より多少のオーバーはありましたが、追加分もリーズナブルに対応してもらえ、費用面は大満足の結果に。腕の良い職人さんが来てくれたおかげで、時間はかかりましたが仕上がりも期待以上でした。
✅ 工務店探しで学んだこと
- ハウスメーカーだけで判断しない(費用が段違いに高い)
- 地元の小さなお店からの「紹介」が意外と最強ルート
- 断った業者の資料も次に必ず活きる、持っておくべき
- 複数社に並行して話を聞いておくことが保険になる
仮住まいなし・住みながら半年リフォームのリアル
費用をこれ以上増やさないために、仮住まいは選びませんでした。住みながら約半年間の施工を乗り切った体験は、正直しんどかったです(特に母が)が得るものもありました。
住みながらできた理由
築35年とはいえ、親が長年丁寧に掃除・管理をしてくれていたおかげで、親世帯のリビングや寝室はほぼ手をつけずに済む状態でした。工事中もその空間を生活の拠点として使えたことが、仮住まいなしを可能にした最大の理由です。
また、リフォーム業者の担当の方が、熱心に済んだままリフォームする計画を練ってくれたおかげでもあります(#^.^#)
工事中の大変だったこと
⚠️ 住みながらリフォームのしんどかった点
- 工事中の騒音・振動が相当激しい
- お風呂が使えない期間があった
- 生活動線が工事エリアと重なるタイミングがある
- 半年間ずっと「工事中の家」に住み続けるストレス
お風呂が使えない期間→箱根温泉へ
お風呂が使えない期間は、近くの箱根温泉に日帰りで入りに行きました。我が家から箱根はすぐ近くにあるのに、普段はなかなか足を運ばないんですよね。
もともと出不精の母も、このタイミングで日帰り温泉を体験。父も一緒に温泉に入れてうれしかったようで、これはこれで家族の思い出になりました。リフォームのピンチが、家族の小さなイベントになったエピソードです(*´з`)
✅ 住みながらリフォームのメリット
- 仮住まいの費用(賃料・引越し代)が丸ごと不要
- 工事の進捗を毎日目で確認できる
- 「これ違う」と気づいたらすぐ職人さんに相談できる
- 生活しながら間取りの使い勝手を検証できる
完成後のリアルな感想
やってよかったこと
完成後の一言は「大満足」です。リフォーム前は昔ながらの古い実家感が漂う空間でしたが、今は全く別の家のようです。
今風のキッチン、グレードの高い洗面台、新設したランドリールームとファミリークローゼット——毎日使う場所がすべて新しくなり、住んでいて気持ちいい空間に仕上がりました。
また、親と同じ屋根の下に住むことで育児サポートが格段に受けやすくなったのも大きな変化です。子どもを見てもらえる安心感は、二世帯にして本当によかったと感じる部分です。
さらに現在はスマートホーム化も自分で進めています。TapoやPhilips Hueを使いながら、エコで便利な住まいへと進化させている最中。リフォームはゴールではなく、そこからさらに住みやすい空間作りの心の炎を持ち続けるがごとし。
後悔していること・こうすればよかった点
オール100点のリフォームはなかなかありません。費用が無限にあれば全部かなえられますが、現実はそうはいかない。その中での正直な後悔点をいくつか挙げます。
「こうすればよかった」リスト
- 玄関の壁・洗面所の壁にもマグネットボードを増やせばよかった
- キッチンのカップボードは奥行き55cmにすればよかった(現状は少し浅め)
ただ、費用面を考えると今の選択が最適解だったとも思っています。
これから二世帯リフォームを考える人へ
実際に経験してみて、これから動き出す方に伝えたいことをまとめます。
① ハウスメーカーだけで判断しないで
住宅展示場は参考程度に。費用感が地元工務店と段違いに高いことがあります。
② 小さなお店からの「紹介」が最強ルートになることがある
電気屋さんのリフォーム店など、一見関係なさそうな場所にも相談してみる価値があります。地域のネットワークは意外と強い。
③ 断った業者の資料は必ず手元に残す
契約に至らなくても、打ち合わせで作ってもらった間取りプランや設備資料は次の業者との打ち合わせで必ず活きます。無料の範囲で受け取れる資料はすべて持っておきましょう。
④ 住みながら施工は大変だが費用節約になる
仮住まいが不要な状況であれば、住みながら施工はコスト面で大きなメリットがあります。ただし半年以上の工事は精神的にもしんどいことを覚悟して。
⑤ リフォームは完成がゴールではない
完成後もスマートホーム化・家具選び・収納の工夫など、住まいをより良くする余地はいくらでもあります。燃え尽きずに続けていきましょう。
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