2023年4月に太陽光発電(8kW)とV2Hシステムを導入しました。費用は補助金前で合計約500万円。正直、決断までに相当悩みました。
でも今は「やって正解だった」と確信しています。夏の電気代(買電)が7,000円台、売電を差し引くと実質3,000円以下——5人が暮らす二世帯住宅でこの数字は、導入前には想像もできませんでした。
この記事では、導入費用・補助金・毎月の電気代実データ・業者選びの体験談をすべて公開します。「太陽光やV2Hを検討しているけど、実際どうなの?」という方にとって、リアルな参考情報になれば幸いです。
我が家の基本情報
まず前提として、我が家の環境をお伝えします。
- 住宅形態:二世帯住宅(親世帯2人+子世帯3人、計5人)
- 場所:神奈川県小田原市
- 導入設備:太陽光発電8kW(長州産業)+V2Hシステム (ニチコン V2Hプレミアム)
- 所有EV:日産サクラ (バッテリー総容量は20kWh)
- 蓄電池:なし(V2H+サクラがその役割を担う)
- 導入時期:2023年4月
二世帯住宅という条件は、電気消費量が多い分だけ太陽光の恩恵を受けやすい環境でもあります。
導入費用と補助金
費用の内訳
| 項目 | 費用(補助金前) | 補助金 | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 太陽光発電(8kW・長州産業) | 約250万円 | 約45万円 | 約205万円 |
| V2Hシステム | 約250万円 | 約30万円 | 約220万円 |
| 合計 | 約500万円 | 約75万円 | 約425万円 |
補助金を活用することで約75万円を削減できました。太陽光とV2Hはそれぞれ国や自治体の補助金制度が使えるケースが多いため、導入前に必ず確認することをおすすめします。
元が取れるのはいつか?
電気代の削減効果と売電収入を合わせて毎月どのくらい得しているかを試算すると、おおむね月1〜2万円程度のメリットが出ています。年間換算で12〜24万円。実質負担425万円を回収するには、おおよそ18〜35年という計算になります。
「元を取る」という観点だけで見ると長期になりますが、電気代の値上がりが続く現代において、この試算はむしろ保守的な数字だと思っています。電気代がさらに上がるほど、回収期間は短くなります。
毎月の電気代実データ(2025年)
実際の電気代を公開します。5人暮らしの二世帯住宅の数字として参考にしてください。
| 月 | 買電 | 売電 | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 5月 | 6,166円 | 3,062円 | 3,104円 |
| 6月 | 5,705円 | 3,247円 | 2,458円 |
| 7月 | 6,622円 | 4,185円 | 2,437円 |
| 8月 | 7,801円 | 3,432円 | 4,369円 |
| 9月 | 8,055円 | 2,534円 | 5,521円 |
| 10月 | 10,506円 | 1,367円 | 9,139円 |
夏(5〜8月)は実質2,000〜4,000円台という驚異的な数字です。日照時間が長い夏は発電量が多く、売電収入も増えるため、5人家族でもこの水準が実現できています。
秋以降(9〜10月)は日照時間が短くなるにつれて買電が増え、売電が減少しています。10月は実質9,000円台まで上がっていますが、それでも太陽光なしの場合と比べると大幅に安い水準です。
V2H×日産サクラの組み合わせ
蓄電池を導入せず、日産サクラをV2Hと組み合わせて蓄電池代わりに使っています。
この組み合わせのメリット
昼間に余った電力をサクラに充電し、夜間に放電して使うというサイクルが可能になります。本格的な蓄電池は100〜200万円以上するものも多いですが、EVを所有している場合はV2Hを活用することで蓄電池の代替ができます。
日産サクラはバッテリー容量20kWhと小型EVですが、一般家庭の夜間電力をある程度カバーするには十分な容量があります。
期待しすぎは禁物
日産サクラのバッテリー容量20kWhで夜間電力をカバーできるかの答えを言うと、
我が家の場合、20kWhのバッテリーで夜間電力をカバーは不可能。
それぞれの家庭の電気の使い方、電力会社、プランにもよると思いますが、サクラではまず無理と思って下さい。
我が家のサクラを満充電にし、夜にEVからのバッテリーで電気をまかなおうとすると、20時~21時くらいでバッテリーが無くなります。
実際には、翌日にEVで走れないと困るので、40%(8kWh)はバッテリーを残しています。
なので、16kWhのバッテリーだと20時くらい(17時~21時なので4時間くらい)までしか持たない状態です。
停電時の対応
停電時の振る舞いについても実感として書いておきます。
昼間(太陽光が発電している時間)は、パネルの発電をそのまま家で使えるため、かなり安心感があります。エアコン・冷蔵庫・照明など基本的な生活は維持できます。
夜間は蓄電池がないため、サクラに充電されている電力を使うことになります。完全にはまかなえませんが、V2Hがあることで「夜間も全く使えない」という状況は避けられます。特に夏の熱帯夜にエアコンが使えるかどうかは、命に関わる問題でもあります。その備えとして、V2Hの存在は大きいと感じています。
業者選びの体験談
ここが一番参考になる部分かもしれません。太陽光・V2Hの業者選びで悩んでいる方は多いと思うので、正直に書きます。
最初の業者で構想を固めた
リフォームを検討し始めたとき、いくつかのお店に足を運びました。その中で「ここいいな」と思った業者に、実際に自宅に来てもらって間取りの確認や設置方法の話し合いを数回にわたって行いました。
ただ、その業者の見積もりは総リフォーム費用が高すぎて、最終的には断ることになりました。
しかしここで諦めなかったのが結果的に良かった点です。その業者から詳細な設計資料をもらっていたので、それを持って別の業者と話し合いをしたとき、話が非常にスムーズに進みました。
1社目の資料が2社目で大いに役立った
1社目で練り上げた構想と資料があったため、2社目の業者との打ち合わせでは「この仕様でこういう設置をしたい」と明確に伝えることができました。メーカー(長州産業)もほぼ決まっていたため、太陽光に関する迷いがほとんどなかったのも大きかったです。
1社目の業者には、すごく親身に構想を練って頂きありがたく思っております。ただ、やはり費用を出すのはお客様なので、最終的なOKを貰わないと、リフォーム業者に1円も入らないのは、厳しい業界だなと、、、(;’∀’)
1社目の業者さんには、無償で構想~設置詳細まで考え、いろいろ動いてもらっちゃいました。
実際に工事を担当したのは、リフォーム業者の掛かりつけ電気屋さんでした。信頼関係のある業者同士のつながりで動いてもらえたのは、品質面でも安心感がありました。
業者選びで参考にしてほしいこと
私の体験から言えることは、最初から1社に絞らずに複数社で話を聞くことに意味があるということです。1社目で全部決めようとすると、比較軸がないまま決断することになります。最初の業者が「教育係」になってくれると思えば、断るのも怖くなくなります。
また、各社の見積もりや提案資料はもらっておくこと。これが後で必ず役立ちます。
家族の説得について
「太陽光やV2Hを家族に反対された」という話をよく聞きますが、我が家ではそこまで大きな抵抗はありませんでした。
理由はシンプルで、「今の時代、普通に家を建てても電気面でのうまみがない」という認識を家族で共有していたからです。電気代の値上がりが続く中で、太陽光+V2Hシステムは「あれば便利なもの」ではなく「これからの家に必要なもの」だと考えていました。
二世帯住宅という5人暮らしの環境では、電気消費量が多い分だけ恩恵も大きくなります。その試算を家族に見せたことで、比較的スムーズに合意が得られました。
導入して良かった点・注意点まとめ
良かった点
電気代の大幅削減が最大のメリットです。夏場は実質2,000〜3,000円台という数字は、導入前には想像できませんでした。5人家族でこれは相当な節約効果です。
停電時の安心感も想像以上でした。昼間であれば日常生活をほぼ普通に送れます。特に小田原は台風の影響を受けやすいエリアなので、停電リスクへの備えとして大きな価値があります。
EVとの相性の良さも実感しています。サクラへの充電を太陽光でまかなえるため、ガソリン代がほぼゼロ、かつ電気代もほぼゼロという状況が実現できています。
ただ、EVでの長距離運転を考えてしまうと、家で使う蓄電池の役割はあまり、効果を発揮しないと考えていた方が良いです。
注意点
初期費用が大きいのは事実です。補助金を活用しても400万円超の出費は覚悟が必要です。家計の状況をよく確認した上で判断してください。
蓄電池なしだと夜間は弱いという点も正直に書いておきます。V2Hでカバーはできますが、本格的な夜間の電力自給を目指すなら蓄電池の追加導入も検討価値があります。
ただ、蓄電池も容量が少ないものが多く、その割に金額が高いので、コストパフォーマンスが合わないと思います。
夜間を対応したいのであれば、大容量バッテリーを積むEVを検討し、EVでちょこっと使いをする蓄電池的な使い方がベストだと思います。
例:16kWhバッテリーで大体3~4時間電気を使える。
日産リーフ 60kWhバッテリーならば、満充電から80%(48kWh)まで電力を使えるとすると、9時間持つ。
17時からバッテリーを消費して、夜間をカバーすると計算上、深夜の2時にバッテリーが無くなる。
ただし、23時以降は電気をあまり使う状態ではないと仮定すると、翌日までカバーできるだろう。
※あくまでも、我が家の電気使用の状態で考えるとだ。
業者選びに時間をかける必要がある点も覚えておいてください。複数社で話を聞き、提案内容を比較することが失敗しないコツです。
まとめ
太陽光+V2H導入の実態をまとめると:
- 費用:約500万円(補助金75万円適用後の実質負担約425万円)
- 夏の電気代(実質):2,000〜4,000円台(5人家族・二世帯)
- 停電対応:昼間はほぼ問題なし、夜間はV2Hでカバー
- 業者選び:複数社を比較し、資料をもらっておくことが重要
- 家族の説得:電気代値上がりの現実を数字で共有するのが有効
「太陽光とV2Hは高い」というのは事実ですが、電気代の値上がりが続く今の時代において、長期的に見れば十分に元が取れる投資だと感じています。特にEVを所有している方、停電リスクが気になる方、二世帯など電気消費量が多い家庭には特におすすめです。
導入を検討している方は、まず一括見積もりサービスで複数社の提案を比較することをおすすめします。我が家の体験でも、複数社を比較したことが最終的にスムーズな導入につながりました。
📝 電気代データは2025年5〜10月の実績値です。日照条件・契約プラン・使用状況により異なります。導入費用・補助金は時期により変動するため、最新情報は各メーカー・販売店にご確認ください。


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