ニチコンV2Hを導入して分かったこと|費用・メリット・デメリットを全公開

目次

はじめに|V2Hに500万円かけた我が家のリアルな話

[前の記事]では、太陽光パネル(8kW)とV2Hを含む総額約500万円の設備導入と、実際の電気代について紹介しました。

今回はその中でも「V2H」に絞って、より詳しく解説します。

V2Hは「Vehicle to Home」の略で、電気自動車(EV)のバッテリーに蓄えた電力を家庭で使う技術です。言葉は聞いたことがあっても「実際どうなの?」という部分はなかなか情報が少ない。

この記事では、ニチコンのV2Hを実際に導入した体験をもとに、費用・メリット・デメリット・後悔した点まで正直にお伝えします。


V2Hとは何か?仕組みをシンプルに解説

V2Hは「電気自動車を大容量の蓄電池として使う」設備です。

通常のEV充電器は「家→EV」への一方通行ですが、V2Hは「家→EV」と「EV→家」の双方向に電力をやり取りできます。

【通常の充電器】
 電力会社・太陽光 → EV(充電のみ)

【V2H】
 電力会社・太陽光 ⇔ EV(充放電の双方向)
         ↕
        家全体に給電(全負荷型)

EVのバッテリーは一般的に40〜80kWhの大容量があります。一般家庭の1日の電力消費量は約10〜15kWhなので、フル充電のEVがあれば3〜5日分の電力をまかなえる計算です。


我が家が選んだ機種:ニチコン V2H (VCG-666CN7)

ニチコンはV2Hを世界で初めて開発したメーカーで、国内シェアNo.1です。その中でも我が家が選んだプレミアムモデルの主な特徴は以下の通りです。

項目内容
充電出力最大6kW(倍速充電対応)
放電出力最大6kW
対応電源全負荷型(家全体に給電可能)
停電時切替手動切替
スマホ連携対応(専用アプリあり)
保証期間5年(延長保証あり)

一般的なV2Hの放電出力は3kWが多い中、V2Hは6kWに対応しているため、電子レンジやエアコンなど消費電力の大きい家電も問題なく使えます。


導入費用の実額を公開

V2H導入にかかった費用の実額をお伝えします。

機器本体価格

ニチコンV2Hプレミアムモデルの本体価格は、モデルによって異なります。参考情報として、ニチコンのV2Hスタンダードモデルは定価49.8万円〜、プレミアムモデルは定価89.8万円〜という価格帯です。我が家が導入したV2Hは全負荷型・手動切替のプレミアムモデルです。

工事費

工事費の相場は30〜45万円程度が一般的です。我が家の場合、駐車場の位置と分電盤の距離、基礎工事の内容によって工事費が変動しました。

補助金の活用

導入時に活用できる補助金として、国の「CEV補助金」があります。2024年度は設備費・工事費への補助合計で最大110万円の補助がありました。補助金は年度によって変わるため、導入前に最新情報を必ず確認することをおすすめします。

我が家では補助金は45万出ました。(実際にどこまで補助金が出来るかは、お住いの地域によって変わりますので、市役所で調べるのが一番です)
ただ、補助金をもらえるまでの申請が、かなりめんどくさいので、業者に任せた方が賢明です。
業者に書類の作成をお願いし、申請は自分で実施しました。

全て施主がやると、作成間違いや細かい内容が専門的過ぎて分からないので、必ず詳しい業者を入れた方が良いです。

⚠️ 重要: 補助金は交付決定前に工事を始めると対象外になります。必ず申請・交付決定後に発注・着工するようにしてください。


V2Hを導入して感じた5つのメリット

メリット① 電気代が大幅に削減できた

太陽光との組み合わせで、昼間に発電した電力をEVに貯め、夜間にEVから家に給電するサイクルが回ります。

我が家の場合、導入前と比較して月々の電気代が大幅に削減されました。特に夏・冬のエアコン多用シーズンでの効果が顕著で、以前は2〜3万円かかっていた電気代が、月によっては数千円台まで下がることもあります。

金額は季節・EV残量・天気によって変わりますが、年間を通じた削減効果は導入前の試算を上回っています。

メリット② 停電時に家全体が使える

これがV2Hの最大の強みです。

通常の太陽光+蓄電池の場合、停電時に使える機器が「特定負荷(一部のコンセントのみ)」に限られるものが多いですが、プレミアムモデルは全負荷型なので家全体に給電できます。

実際に停電を体験した際(台風による一時停電)、V2Hは手動で切り替える必要があるが、手間ではありませんでした。

従来だと、EVのアクセサリーソケットから専用のコードを挿し、V2Hに繋げないと立ち上がらないが、新しいEV(おそらく2024年以上のモデル)から、V2HとEVを普通に繋いでいる状態であればV2Hは勝手に起動できる仕様になっています。そして、家の単独ブレーカーをオンにすれば、V2Hのみでの給電モードで電気が使えます。

エアコン・冷蔵庫・IHクッキングヒーターを含めた家全体が普段通り使えました。停電でびっくりしますが、落ち着いて対応すれば、電気が使えるのでホッとする印象的でした。

メリット③ EVへの充電が倍速でできる

通常の普通充電器(最大3kW)と比べて、V2Hは最大6kWで充電できます。充電時間がほぼ半分になるため、外出前の急な充電にも対応しやすくなりました。

太陽光などのお天気具合や設定にもによりますが、30分で大体、近くのコンビニまでなら運転できると思います。

メリット④ スマホアプリで管理できる

専用アプリから充放電の状況をリアルタイムで確認できます。「今EVから何kW給電しているか」「今日の発電量はどのくらいか」がスマホ一つで把握できるのは、スマートホーム好きとしてはかなり満足度が高いポイントです。

また、CHAdeMO規格に対応したアプリを使えば、より便利に表示や操作ができることも大きいと思います。

我が家では、Nature Remo Eを使い、純正アプリよりもさらに便利な使い方を実施中(^^♪

結局、スマートホーム化のココロオドル所は、アプリや使い勝手にあると思う。あと、カスタマイズ性かな☆

メリット⑤ 環境への貢献

太陽光で発電した再生可能エネルギーを無駄なく使い切るサイクルが実現します。電力会社への依存度が下がり、エネルギーの自給自足に近い暮らしができているという実感があります。

世の中では、太陽光パネルは廃棄するとき、環境を汚染しているとか、太陽光パネルを作っていること事態が環境破壊だ的なことを言っている人もいますが、太陽という無料な光を使って電気が作れるならば、それを活用しないと損になるのではと私は思います。
今現在、太陽光パネル以外に活用するものが無いのならば、それを活用して、高騰している電気代を賢く安くする方が得だし、未来に太陽光パネルよりすごいものが出るからそれを待っても、いつ出るかもわからない物を待ち続けるよりも、今を考えた方が賢明だと持論しています。

考え方は人それぞれなので、どれが一番得をするかを考えるときが楽しかったりしますから、自分の持論を貫けばいいと思います。思い立ったが吉日とも言いますしね(^_-)-☆


正直に伝える4つのデメリット・後悔した点

デメリット① 初期費用が高い

本体+工事費の合計は補助金を活用しても、かなりの出費になります。費用回収には一般的に8〜19年かかるとも言われており、純粋な投資回収の観点だけで見ると長期戦です。

「電気代削減+災害対策+環境貢献」のトータルで価値を判断する必要があります。

デメリット② 対応車種が限られる

V2HはすべてのEVに対応しているわけではありません。CHAdeMO規格(日産リーフ、三菱アウトランダーPHEVなど)に対応した車種が必要です。テスラなどの輸入EVは現時点で非対応のものが多いため、車の乗り換え時には注意が必要です。

EVを対応しているかは、実際にディーラーで聞いてみるのが一番です。分からなくても調べてくれます。

デメリット③ 設置場所の制約がある

V2H本体は屋外設置が基本で、一定のスペースが必要です。また、分電盤との配線距離が長くなると工事費が増します。我が家では駐車場と分電盤の位置関係で工事費が加算だとはならなかったが、業者の方が言うには、工事費が1.5~2倍なることもあるとか。
事前に現地調査を複数業者に依頼して、見積もり比較をしっかり実施しましょう。

デメリット④ 補助金申請の手続きが煩雑

国の補助金(CEV補助金)はオンライン申請が原則です。図面や見積書など必要書類の準備に手間がかかります。また、補助金交付決定前に発注・着工すると補助金が受け取れないという厳しいルールがあるため、スケジュール管理が重要です。

十分に、施工業者と話し合い、補助金申請も実施したいことを確実に伝えましょう。業者が言わずしてやってくれるとは絶対に思わないようにして下さい。必ず伝えて実施してもらうように動いてほしいです。
変な業者もいるので、言った言わない、知らなかったを無くした方が賢明です。


V2H導入に向いている人・向いていない人

向いている人

  • EVまたはPHVを所有している(またはこれから購入予定の)人
  • 太陽光発電をすでに導入している人
  • 災害時のバックアップ電源として備えたい人
  • 長期的な電気代削減を重視する人

向いていない人

  • EVを持っていない・購入予定がない人(V2Hの意味がなくなる)
  • 初期費用の回収期間を短くしたい人
  • 賃貸住宅に住んでいる人(設置不可)

V2H導入を検討している方へ

V2Hは「機器を買えばすぐ元が取れる」という類のものではなく、太陽光・EV・ライフスタイルとのトータルな組み合わせで価値が生まれる設備です。

我が家の場合は「停電時の安心感」と「太陽光との組み合わせによる電気代削減」と「スマートホーム化」の3点が、導入の大きな動機でした。結果として、それぞれで期待以上の効果を感じています。

導入を検討される場合は、必ず複数の業者から見積もりを取ることを強くおすすめします。同じ機器でも業者によって工事費や対応のサービス品質が大きく異なります。


まとめ

ニチコン V2H プレミアムモデルの導入体験をまとめると:

項目評価
電気代削減効果★★★★★
停電時の安心感★★★★★
アプリ連携の便利さ★★★★★
初期費用の高さ★★☆☆☆(デメリット)
設置・申請の手間★★☆☆☆(デメリット)

太陽光発電との組み合わせで「電気をつくって・ためて・使い切る」サイクルが実現したことは、我が家のエネルギー管理において大きな変化でした。

V2Hの導入費用や補助金の詳細は年度によって変わるため、最新情報は一括見積もりサービスを利用して複数の専門業者に相談するのが一番確実です。

太陽光・V2H導入に関するご質問はコメント欄にどうぞ。我が家の体験からお答えできる範囲でお伝えします!


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